伝統工芸「津軽塗」の歴史 その①
津軽塗を創った、ふたりの「源兵衛」
津軽藩四代藩主津軽信政公は藩内の産業育成のため、様々な職人を全国から招くとともに、有望な職人を江戸へと派遣し、一流の技術を身に付けさせていました。
若狭の塗師「池田源兵衛」もその中の一人で、江戸にて蒔絵師・青海太郎左衛門に師事し修行に励みますが、志半ばで病に倒れてしまいました。
源兵衛の子、池田源太郎は父の遺志継いで塗師になると、父の師匠である青海太郎左衛門を訪ねました。
そこで「源兵衛さんは息子に漆塗りの技術を教えてやって下さいと言って息を引き取ったんだよ」と太郎左衛門から父の最期の様子を聞くと、源太郎は「どうか父源兵衛に教えて下さった漆塗りの技術を、私にも教えて下さい」と嘆願しました。
こうして親子二代にわたる漆塗りの修業が始まりました。
江戸へ出てから7年、源太郎は死に物狂いで漆塗りの技術を学びました。
春・夏・秋・冬、朝は誰よりも早く起き、昼の食事も忘れ、夜は皆が寝静まってからも、ローソクの明かりを頼りに作業を続けました。
やがて源太郎は師匠から塗技法全般を教わり、さらに青海家秘宝の塗りも伝授され、息子のいなかった太郎左衛門の養子になり、青海の姓を名乗ります。
その後、津軽へ帰ってきた源太郎は、父の名を継ぎ「青海源兵衛」と改めて漆塗りも励み、現代につながる津軽塗の礎を築いたと言われています。
津軽信政画像
所蔵元:高照神社
画像提供元:弘前市立博物館
津軽塗の販売店・通信販売|有限会社イシオカ工芸
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